脱工業化

描主宇田川浩行K#F85E
下描き希哲8年(2014年)
06月25日 15:48
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール
この描出は「素描」です。
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かつて,日本アメリカ黒船驚愕近代化工業化への道を歩み始めた。それから100年以上かけて日本人工業化の勝者となるも,脱工業化する世界に置き去りにされた。今度は知識産業革命日本で起こし,世界を驚愕させよう。

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平成バブル崩壊という現象の本当の問題は,工業化の次,脱工業化を見据えた産業政策が不十分だったことにある。バブルというのは,弾けること自体より弾けた後に何が残るかが重要。極端な話,得るものがあればどんどん膨らませて弾けさせればいい。

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というか,そもそも今が脱工業化の過程にあって日本がそれに乗り遅れているということも,古代ギリシャ哲学も,特定の人々が思うほど知られていない。何が問題なのかがまず共有出来ていない。

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そういう意味で,日本絶好の位置にある。情技(IT)産業をたくみに国家体制に組み込むことが出来れば,高度な国民統合を維持したまま脱工業化の先,「知業化」を実現することが出来る。これがすなわち知識産業革命である。

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日本脱工業化に遅れを取ったことは,実はよかったのかもしれない。資本主義工業による事実上社会保障に依存する仕組みだった。脱工業化による格差拡大分断社会を招くのは英米をみれば明らか。彼らはアクセルの踏み所を見誤った。

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日本人は確かに,産業革命以来の工業化競争の優勝者だった。しかし,勝った頃には世界脱工業化に舵を切っていた。日本人が工業化欧米人を追い抜くまでにかかった時間は250年以上。知識産業で同じことを実現するのに30年で済めば短かいものだ。

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柔よく剛を制す」から取った「柔品」(ソフトウェア)という希哲館訳語も,日本文化延長線上ソフトウェアという概念を捉えることを初めて可能にしたが,日本経済最大の課題である脱工業化象徴しているようでもあり,スルメのような味わい深さがある。

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哀しいかな,先進国の中で日本がまだ政治的に安定している理由は,脱工業化に失敗して国内に深刻な格差が生まれていないからだ。みんなで貧しくなるかわりに分断を辛うじて食い止めている。食費4万の話題ではないが。

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近代社会工業化とともに発展してきて,多数派であるところの「国民」を権力源泉とすることで中近世社会を駆逐してきた。これがリベラルが意識する多数派だ。ところが,脱工業化で多数派が強者ではない時代が訪れてしまった。

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日本は低成長と引き換えに,先進国で最も安定的に統合されている国家でもある。アメリカ工業から「あての無い家出」をして「再工業化」に傾きつつある中で,日本は「知業化」(knowerialization)によって脱工業化を完了させることが出来る。

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アメリカでは自動車産業がもう駄目だという頃には情技(IT)産業の基礎が出来ていて,速やかに脱工業化を果した。だが,ここに経済格差の拡大・社会分断という落とし穴があった。日本ではいまだに自動車会社が産業を牽引していて情技(IT)産業は停滞し続けている。だがそれも考えようによっては利点だ。

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これまでの日本は,徳川家康の精神を基礎としてきた。これは工業化で凄まじい威力を発揮し,脱工業化で躓いた。そこで信長秀吉の霊を呼び戻し,現代日本に「ちょい足し」する。間違いなく日本は大化けするだろう。

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末端で頑張った人が昇進して,責任感が無いまま上司になっていく。どこまで昇進しても組織に従っているだけという感覚が抜けない。なぜこういう組織が淘汰されなかったのかというと,実際こういう日本型組織は強かったからだ。工業化時代は目標が明確なので判断力や決断力の比重は低かった。目標を自分で見つけなければならない脱工業化でその優位性が崩壊した。

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日本を代表する企業」がトヨタであるうちは日本の IT 業界は始まってもいない状態なので,とりあえずは,日本の企業といえば誰もが希哲社を真っ先に挙げるようにしなくてはならない。

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この日本人的気質こそ,工業化に優れた適性を発揮した所以であり,脱工業化に失敗し続けている所以でもある。想品(ソフトウェア)開発に「工場」は必要ない。目標が分かりやすく,後は労働者の費用対効果だけが問題だった工業化時代と,目標そのものをどう発見するかが問題になる脱工業化時代の違い。

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