今日も Cμ の仕様を見直しやイチのページ管理まわりの整理。
let() の再評価
放任函数(旧無視函数・空函数)として希哲12年4月16日に採用を決定した let() だが,開発渋滞中であったこともあり,検討に甘さがあり,今年に入ってから再検討していた(希哲13年4月6日の開発)。
最初は o_t の自然な応用で o() とし「空函数」などと呼んでいたが,もう少し分かりやすい表現をと希哲10年7月25日から ig() に移行,別名も「無視函数」と改称した。しかし,これでは意図を十分に表わせないと考えた代替案が「放任函数」こと let() だった。
let() は気に入っていたが,一つだけ,他の言語で使われている予約語 let との紛らわしさが懸念だった。論組言語の予約語としては,主に変定数の束縛に使われる。
その後の案として,ok() やビットバケツ(/dev/null)からの連想で nil() が出たが,これらはそれぞれ特殊な値として Cμ では定着しているため,やはり混同の可能性がある。
結局,o() に回帰することまで考えたが,先日 no_t を正式採用し o_t が廃止になったため,この線も消えた。
今日,腰を据えて再検討し,let の一般的な用法と,今後の Cμ の仕様変更の可能性を考えた上で,放任函数として使用して問題ないという結論に至った。
現在まで xtd..h には ig() の定義や o() に関する込め言が残っていたが,これらも削除した。
ついでに,放任函数の英訳を放任主義(let-alone policy)になぞらえて〈let-alone function〉とした。
loom_T
スレッドプールを管理する類型に気の効い名前がないかずっと考えていたが,〈loom〉が使えそうなことに気付き,早速 thr::mgr_T を loom_T に改称した。
thr と付けなくてもスレッドを管理するもの,ということが自然に連想出来るのが良い。