Stock Aitken Waterman
街のどこかで流れていた,シニータの『トイ・ボーイ』(Toy Boy,1987年)という曲が耳に残った。この曲,昔に日本でヒットしたらしいのだが,私は年代が違うこともあって,ほとんど記憶になかった。
明るく弾けた曲調なのだが,サビの「落ち」(終わり)の部分で,微妙に切ない余韻を残すようになっていて,「ただの能天気な懐メロ」として通り過ぎていい平凡な曲ではないことが分かった。よく聴いてみると,カイリー・ミノーグの『ラッキー・ラヴ』(I Should Be So Lucky)によく似ていることに気付いた。さらに調べてみると,プロデューサーは『ラッキー・ラヴ』と同じストック・エイトキン・ウォーターマンで,発売も同じ1987年だった。軽く調べたかぎり,日本では『トイ・ボーイ』の方がウケて,『ラッキー・ラヴ』はさほどでもなかったような印象を受けるが,どうなんだろう。
ちなみに,以下は mihimaru GT が『ラッキー・ラヴ』を大胆に改変した『I SHOULD BE SO LUCKY』(2007年)だ。若い人はこちらの方が馴染み深いかもしれない。