Baccara
バカラ(Baccara)という女性デュオの『誘惑のブギー』(Yes Sir, I Can Boogie)は,1970年代後半,ディスコ音楽として世界的に流行した曲だ。店で流れていたので,ふと懐しくなった。
曲だけは耳で知っていたものの,バカラについては詳しく知らなかった。曲の歌詞は英語なのだが,よく聴くとどこかエキゾチックな魅力がある。調べてみると,バカラの二人はスペイン出身らしく,どうやらスペイン語なまりだったようだ。ラテン風のアメリカ音楽だと思ったら,アメリカ風のラテン系音楽だったわけだ。
広く知られている曲なのだが,検索してみるとなぜか情報が少ない。最近は昔の洋楽も YouTube 等で公式に公開されていることが多いが,紹介出来そうな動画が見つからない。公式サイトすら無さそうだし,『誘惑のブギー』という邦題の出典もよく分からない。このデュオ,ごたごたがあってあまり上手くいかなかったらしいので,プロモーションもしていないし権利関係も難しいのかもしれない。いまさら CD なんか売れないだろうし,こういう曲ほどネットで公開して,データ販売にでも繋げてほしいところだが,比較的デジタル化に積極的な洋楽市場とはいえ,権利主体が動かないと埋もれるのも早いものだな……。