ジェームズ・ゴスリン(サン・マイクロシステムズ)を中心に開発されたプログラミング言語。
C++ の改良プロジェクトから始まった。
Java 1.0 は1996年に公開。
「Java」という名称の由来について,公式な見解はない。もともとは「Oak」だった。
ジェームズ・ゴスリン(サン・マイクロシステムズ)を中心に開発されたプログラミング言語。
C++ の改良プロジェクトから始まった。
Java 1.0 は1996年に公開。
「Java」という名称の由来について,公式な見解はない。もともとは「Oak」だった。
希哲館における珍奇な語彙といえば「日本語史上最大の翻訳語体系」こと希哲館訳語ばかりが注目されがちだが,実は,もう一つそれに負けず劣らず珍奇な言語関連望事がある。それが「交度英語」(Code English),略して「交語」(Codish)だ。
これは主に希哲館情報技術体系で利用しているもので,簡単に言えば,「英語を勘報機向けに簡略化した人工言語」だ。
勘報の世界では,技術者であれば誰でも理解出来るような略語というものが多数存在する。例えば,std は〈standard〉,int は〈integer〉,str は〈string〉……といった具合だ。多くは「歴史的経緯」で定着したものだ。
一方で,こうした略語の使用を避けるという文化も優勢になっている。その主な理由は,「共有しにくい」からだ。特に新しい論組言語では,英語を略さずに使う傾向があるため,妙に冗長な交度が増えた。
はっきり言おう。私は,これが非常に馬鹿げた考え方,いわば「略さない病」であると思っている。この病気によって世界から失われた効率性を金額に換算すれば天文学的なものになるに違いない。
よく考えてもみてほしい。略語というのは,どんな専門分野でも記録や情報交換の効率化のために自然発生するものだ。数学の一見意味不明な略語・記法は,数学者が本質的な仕事に専念するために編み出したものだろう。日夜神経を磨り減らして交度と向き合う情報技術者がそれを封じるのは,狂気の沙汰と言ってもいい。
実際のところ,「略語を使わない」ルールが徹底されているかというと,そうではない。例えば,String str;
なんて記述は世の中に溢れかえっている。C++ には shared_ptr(pointer),Java には println()(line)なんてものがある。「モダン」なはずの HTML5 にも img(image)やら kbd(keyboard)やら残っている。こうした混在が当たり前になっているのが現状だ。なぜなら,「略語を使わない」というのは本来不自然なこと,無理のあることだからだ。
長い方に合わせるのは無理なのだから,短い方に合わせればいい。共有しにくいなら,「略語を使わない」のではなく,「略語の辞書を作る」ことを考えればいい。頻繁に使うものなら人間は慣れる。これがつまり,交度英語の考え方だ。
交度英語では,すでに定着している英略語を基礎に,実践を通じて新しい略語を提案,問題があれば修正しながら語彙を作り上げていく。
具体的には,論組をしながら,どう略せばいいのか分からない英単語にあたった時,私はまず適当に略してみて,それをデライトで検索する。他に前例があればそれと突き合わせて修正することもあるし,無ければどういう意図で使ったかを描き出していく。これを繰り返すことで,デライトが自然と辞書の役割を果し,妥当な略語の使い方に導いてくれるようになる。
これは基本的に希哲館訳語で行っていることと同じであり,デルン/デライトがはじめて可能にしたことでもあるのだろう。
希哲館ではまだ素交の公開などはしていないので,交度英語を使った交度の実例としてすぐに見せられるものは少ないが,最近書いた「JavaScript の beforebegin,afterbegin,beforeend,afterend に代わる要素位置記法」などにはその片鱗が見えるかもしれない。
いずれ『希哲辞典』のように辞典として整えて公開することも考えているが,まずは考え方を紹介しておきたかった。