描主 | 宇田川浩行#F85E |
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上描き | 希哲8年(2014年) 11月12日 02:29 |
下描き | 希哲8年(2014年) 11月12日 02:14 |
利承 | 希哲館普通利承(KUL) |
中村元(1912年〜1999年)氏は,比較思想論という分野を開拓した日本の哲学者だ。インド哲学,仏教を中心に,西洋哲学にも広い見識を持ち,世界中の思想について比較研究をしていた。この種の人文系研究者では傑出した人物として,井筒俊彦(1914年〜1993年)氏と並び称されることが多い。
私も以前から,聖徳太子に始まる「日本綜合論」における主要人物の一人として中村氏を挙げていたが,最近,『日本思想史』を読むまで氏の著作を読んだ記憶は無かった。
日本の思想を考える上で,「綜合」が軸になるだろうと考え,聖徳太子を原点に選んだことはまったく私の直感だったのだが,『日本思想史』が聖徳太子から始まっていたのに少し安堵した。
これを機に,中村元研究も進めていきたい。