commutativity。
想品設計に対して実装の置換可能性のこと。
実装間の互換性を捨て,恒常性を標準(文書)に担保させることで実装の変更を容易にする「高可換性」を目指したのが知機=虎哲。
<ruby><rb>{想品 #F85E/A-2977}</rb><rt>ソフトウェア</rt></ruby>開発者にとって<ruby><rb>{版存 #F85E/A-DAD5}</rb><rt>バージョン</rt></ruby>間の{互換性 #F85E/A-6667}は足枷だ。互換性の維持というのは殆ど「{経営 #F85E/A-B496}」上の問題であって,想品の完成度を追求するにあたっては邪魔でしかない。
私は以前,「{可換性 #F85E/A-7B00}」((commutativity))という概念を造っていた。しかし,まともに説明を書いておかなかったので内容を忘れてしまった。こういうことは時々起こるが,その度に記憶を拾い集めて{描き #F85E/A-A563}直す。それはそれで新しい発見があったりして有益なこともある。 「可換性」は単純に「換えられる性質」という意味で,{数学 #F85E/A-0DA9}用語の「{可換 #F85E/A-937E}」とは直接関係ない。恐らく「互換性」や「{可搬性 #F85E/A-C9DD}」といった言葉から連想したのだろう。何が換えられるのかというと,{文書 #F85E/A-1188}で表現された{標準 #F85E/A-A90F}に対しての{実装 #F85E/A-0D00}を換えられるということだ。想品を文書と実装の二つの要素に分けたとき,実装への依存性を減らし,文書への依存性を高めること,とも言えるだろう。ここでいう「文書」は,いわゆる取扱説明書や仕様書にとどまらない。どちらかといえば,「{法典 #F85E/A-5F99}」に近いものになるのではないかと思う。 こう説明してみると何でもないことに思えるが,可換性という概念が訴えるものは意外に大きい。それはつまり,想品の価値を「{ロゴス #F85E/A-A498}」で表現することを目指すということで,これは極めて{思想 #F85E/A-5EEE}的・{哲学 #F85E/A-B137}的な努力になる。これまでの想品開発は,実装という具体的((特殊的))なものに根差していて,それを補うために文書化が行われていた。しかし,{高可換性 #F85E/A-6652}を目指す想品開発は,文書で表現された抽象的((普遍的))なものを目指して実装が行われることになる。そこに「なぜ」((why))が含まれるなら,それはある種の{哲学書 #F85E/A-8306}にもなるだろう。 その文書を拠り所とすることで,互換性にとらわれない実装の改良が可能になる……という話だったのだろう。何だかまだぼんやりしている気がするが,実際,{希哲社 #F85E/A-1F31}では{知機 #F85E/A-8CE6}((文書))と{虎哲 #F85E/A-5B78}((実装))の組み合わせでこのような開発体制が実現している。経営上の不都合も特にない。むしろ,これが無ければ成り立たないわけで,当たらずといえども遠からず,といったところか。Closed Operation and Open Knowledge(閉鎖運営と公開知識)。クック。
開かれた知識に基づいて,独立的な運営を行うこと。
「ソフィスティケーション ソフトウェア」(英語:sophistication software)とは,虎哲におけるソフトウェアの提供形態を指す宇田川の造語である。「アプリケーション ソフトウェア」(英語:application -)を置き換える事を目的としている。
単に「ソフィスティケーション」(「洗練」や「精巧化」の意)ともいい,「ソフィ」(sophi,符語:sop)と略す。日本語では「爪火」(そうひ)と漢字をあてる。
機密事項を含むため詳細な説明は追い追い。
元は「サプリケーション ソフトウェア」(英語:supplication software)を仮採用していた。2013年1月18日,正式に案の一つであった「ソフィスティケーション ソフトウェア」へ改めた。
「爪火」は当て字であるが,虎哲の「虎の研ぎ澄まされた爪牙」のイメージと,「爪に火をともす」という諺にかけて,「徹底した工夫」の意も込めている(2013年1月19日考案)。