あかしと,あかしど,しょうこ
宇田川による「アカウント」の訳語。中国語において異体字〈户〉は口座や,用者〈用户〉を表わすためにも使われる。
証所,赤戸,籍……
あかしど/ショウコ
「勘」には〝調べる〟みたいな核意がある。
「勘合」は「突き合わせて調べる」だから「勘当」とかは良さそうだが,
既に全然違う意味で通用してしまっている。
(あとで輪郭化)
https://japanknowledge.com/lib/display/?lid=20029V02P0396#023930
日本語においてアカウント(英語:account)という言葉は,主に,サービスの提供元が保管している一定の加入者情報を指して使われている。一番想像しやすい訳語は金融機関の「口座」なのだが,インターネット サービスなどではもっぱら「アカウント」とそのままカタカナ表記されている。日本人の多くにとって,この言葉の意味は理解しにくいものだが,例によってなんとなく使用され続けている。俗に「アカ」と略され,「垢」という漢字が当てられることもある。
「アカウント」というのは,数えるという意味の「カウント」(count)と同源の言葉で,もともとは勘定の記入箇所を指す会計用語だったのだが,これが金融機関で加入者の預金情報,つまり「預金口座」という意味でも広く理解されるようになる。<ruby><rb>考機</rb><rp>(</rp><rt>コンピューター</rt><rp>)</rp></ruby>関連分野でこの言葉が多用されるようになったのは,サービスの課金先という意味もあったのかもしれないが,詳しい経緯はよく分からない。
少なくとも,現在「アカウント」という言葉は会計的な意味合いから遠く離れて理解されているので,多くの人が金融機関を連想するであろう「口座」とは訳しにくい。
そこで,私が考案したのが「証戸」(あかしと/しょうこ)という訳語だ。アカウントは利用者を識別するための認証情報でもあるので「証」,またサービスの利用にあたって戸口になるものなので「戸」を使い,やや音写的に「あかしと」と読む。ちなみに,戸は簡体字で〈户〉と書き,中国語では<ruby><rb>〈帐户〉</rb><rp>(</rp><rt>チャンフー</rt><rp>)</rp></ruby>がまさにアカウントを意味したり,<ruby><rb>用者</rb><rp>(</rp><rt>ユーザー</rt><rp>)</rp></ruby>を<ruby><rb>〈用户〉</rb><rp>(</rp><rt>ヨンフー</rt><rp>)</rp></ruby>と言ったりするので,この用法は漢字文化圏の感性にも合っているようだ。