{あれ K#F85E/4686-9C37}宇田川浩行 私はいま,妥協で日本語を書いているわけではない。これが自らの精神を表現するのに最も相応しい言語だから,この日本語を世界に向けて書いている。これがいま地球で最も価値ある情報が記述されている言語だ,読めなければ学べ,それぐらいの気持ちでいる。
{あれ K#F85E/4686-562D}宇田川浩行 母語の力を活かせるかどうか,というのは,多くの人が想像している以上に重要な問題だ。日本人が英語に引け目を感じている限り,日本が英語圏に対して優位に立つことはない。知を競う世界ならなおのことだ。育てられた言語でそのまま思考出来ることの強みは計り知れない。いまの日本人に必要なのは,世界に向けて堂々と語れる「強い日本語」なのだ。
{あれ K#F85E/4686-13D5}宇田川浩行 翻訳についての話は,希哲館技術体系の話が一段落してからにしようと思っていたのだが,刺激されてしまったので先に少しだけ触れておく。私は,こと情報技術の世界において「良い翻訳なくして良い技術なし」だと思っている。日本人がアメリカ知識産業を超克することがあるとしたら,それには日本語を最大限に活かすことが欠かせない。日本人が英語をどこまで極めようと,それは真似事,二流に過ぎないのだから。
{あれ K#F85E/4686-18F6}宇田川浩行 希哲館事業は,翻訳を非常に重視している。虎哲開発にあたっても,技術と翻訳は車の両輪のような関係にあり,膨大な翻訳語を生み出した。現時点で希哲館は日本語圏最大の翻訳語研究機関であると言っても差し支えないだろう。
{あれ K#F85E/4686-A678}宇田川浩行 今日,英語が得意というわけでもなさそうな学生がスマホを弄りながら「日本語(の UI)ダサイから英語設定にしてる」と喋っているのが耳に入ってきた。何となくかっこいいという理由らしい。これ,かなり生々しい一般人の本音だと思った。現状,日本語の IT 翻訳は,美しくない,分かりにくい,長ったらしいと最悪の水準にある。虎哲が最も意識している課題でもある。