{無作}{「良作」と「佳作」の違いについて}{凡作}{評価}{時記}{芸術}{公開}{作品}(8)

{凡作とは何か K#F85E/EF3E}

は以前,「良作」と「佳作」の違いについて書いたが,そこで作品の質は傑作秀作良作凡作駄作の五段階で評価できることを示した。

「凡作」というと,字面では平凡だから中ぐらいの質という印象を受けるが,百点満点の点数で言えば21点〜40点の間ということになる。作品において,平凡であるということはつまらないに等しいので,考えてみればこれぐらいが妥当なのかもしれない。これ未満が「駄作」(1点〜20点)だ。いくら駄作でも0点というのは考えにくいので,0点は強いていえば「無作」だ。ここまで行くとむしろ悟りの境地という気もする。

私の場合,「良作」は「多少なりとも見所のある作品」を指して使うことが多い。点数でいえば41点〜60点で,評価としては中ということになる。ここからさらに洗練されると「秀作」(61点〜80点)になり,それらを超えて傑出した要素を持つ作品が「傑作」(81点〜100点)となる。

こうして点数に置き換えてみると,感覚的に使っていた言葉の範囲も明確に意識できるようになる。例えば,一口に「傑作」といっても下は81点から上は100点まである。振り返ってみれば確かに「傑作」と下した評価の内容にはそれぐらいの幅がある。