てあしとり,手とり(手取りでは別の意味に見えてしまう)。
宇田川による「チュートリアル」の訳語。2015年3月25日考案。
手取り足取りの略。
チュートリアル(英語:tutorial)というのは,家庭教師や個別指導を行う講師などを指す「チューター」(tutor)に由来する言葉で,生徒によりそった集中的な指導のことだ。転じて,製品の取扱説明で,順を追って操作方法等の理解が出来るようになっているものを指す。
ところで,日本語では,丁寧に教えるという意味で「手取り足取り」という表現が使われる。チュートリアルと手取り足取りには少し似た語感がある。そこでちょっと検索してみると,実は「手取り足取り」の語源が鉄砲伝来時に日本人が触れたポルトガル語の「テトゥーリァ・シトル」だ,などという話が見つかる。出典も不明な上,ちょっと出来すぎているのでこれ自体は面白い作り話かなという気がするが,日本人にとってチュートリアルが手取り足取りを連想させる言葉なのは確かなようで,この二つの語を含む文書は多く見つかる。
そこで私は,チュートリアルを手取り足取り,略して「手足取り」(てあしとり)と訳すことにした。「手取り」だけでは給与の「てどり」と紛らわしい。