汎覧〈パノラマ〉と場覧〈ジオラマ〉

描主宇田川浩行#F85E
下描き希哲9年(2015年)
11月28日 23:57
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

訳語というのは「木を見て森を見ず」では駄目で,語彙全体の整合性を意識しながら考えていく必要がある。

先日,「駒手〈コマンド〉と道手〈メソッド〉」という描出をしたが,この手の訳語は連鎖的に思いつくことが多い。他にも試象シミュレーション〉と演象エミュレーション〉など,隣接する概念を広く見渡して訳語を考えてみると,意外に面白い発見がある。

最近の私の訳語では,汎覧パノラマ〉と場覧ジオラマ〉というのもある。どちらも同じギリシャ語に由来を持つ言葉で,パノラマは広く見渡すこと,ジオラマは模型等を利用して擬似的に再現された環境を意味する。「」はもともと「パン〜」〈pan-〉の訳にあてられてきた漢字なので,「汎覧」(はんらん)は直感的な表現ではないかと思う。ジオラマの方は少し悩んだが,場を再現して眺めるという意味で「場覧」(じょうらん)としてみたら,意外と良い音写になった。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.1号
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