ウェブサイト関連の描線。
輪郭一覧動的更新対応については一段落。
全知検索窓からの検索,新規描出,更新輪結で輪郭一覧を動的に更新出来るようになった。これまで通りの握接も出来る。請い手にとっても捌き手にとっても負荷軽減になり,全知検索の感触が非常に良くなった。Safari ではページ遷移の発生時に動き付けが止まるため余計かくかくした感触だったが,これも解消した。
デライトでは相振りとしての可使性,ウェブサイトとしての可接性を両立させた HPA(hybrid paging application)を目指してきたが,自動ページ展開機能に続いてこれで概ね理想に近い形になった。第二次用合い改良と新生全知検索整備の交差点でもあり,感慨深かった。
更新時の動き付けは多少工夫が必要だった。最初は,更新前の輪郭一覧を完全に溶暗させ,更新後の輪郭一覧を溶明させるという動き付けを試したが,ちかちかして良くなかった。opacity: 0.7
まで少し溶暗させて置換してから溶明させるようにしたら良い感じになった。新規描出で輪郭一覧の上部に移動する時はスムーススクロールが鬱陶しいのでこの時だけ無効化するようにした。これで概ね満足出来た。
ここで広告の動的挿入も必要になったため機能を整えた。これまで自動ページ展開部分には広告を付けていなかったが,これを機に奇数ページで広告が表示されるようにした。
先日の一日一文「なぜデライトに希哲館事業が必要だったのか」でもデライトと希哲館事業の関係について書いたが,ここで構想されている希哲館という機関は,いわば“要素技術”でもある。
その役割は,デライトのような輪郭法応用技術に,安定した運用環境を提供することだ。
最初にこのような機関が必要だと考えた直接のきっかけは,実は「知番管理主体」の問題だった。輪郭に固有の知番を持たせるということは,少なくとも効率性を重視する限り,中央集権的な管理主体を作らざるをえない(便宜上,現在の用語を使っているが,「輪郭」も「知番」も呼び名が定まっていないような時だ)。
インターネットでは,ICANN という組織が似たような役割を担っている。例えば,kitetu.com とブラウザのアドレス欄に打ち込んで希哲館のウェブサイトに握接出来るのは,それを保証してくれる組織のおかげだ。同じように,ある知番が一つの輪郭を示すことを保証するには,何らかの機関が必要だったわけだ。
このような目的のために,いかに効率性や信頼性の高い組織を作るかということは,すでに工学の問題ではないか。そう考え,「制度工学」を提唱したこともある。希哲館では,組織のいわゆる「制度設計」を工学として捉えている。
そのためには,“絶対的独立性”が必要になる。私がデライトの安定拡大戦略を重視する理由でもある。
分散技術が注目される近年だが,私は昔から中央集権型の可能性を追求することを考えてきた。中央集権的な制度が信頼出来ないなら,信頼出来る制度をゼロから作ってしまえばいい,というわけだ。
技術としての希哲館という問題意識は,“技術としての中国”という目の前の脅威を通して,自由主義における“技術としての国家”という問題意識に発展しうる。これについてはまた後日の一日一文で書くだろう。
昨日,『希哲辞典』を公開しようとして久しぶりに nginx.conf を弄ろうとしたのだが,長年の継ぎ足しで混乱していたのでこの際整理してしまうことにした。実は,『希哲百科』とか『希哲新聞』とか,デルンと kitetu.com を中心に様々なサイトを展開していくという構想があった。それもそろそろ始動させたい。