ニコニコ動画がいつの間にか衰退論前提に

描主宇田川浩行#F85E
上描き希哲9年(2015年)
05月19日 01:52
下描き希哲9年(2015年)
05月18日 22:47
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

かなり前からニコニコ動画ドワンゴにしつこく苦言を呈してきただが,最近,「ニコニコは衰退している」という文脈で語られる言説が多く見られるようになったことに,ちょっとした戸惑いを感じている。

何かが衰退しているとか,もう流行らない,オワコンだといった言説自体はいつでもあるもので,それはニコニコ動画に関しても例外ではなかったのだが,明らかに以前と変わっているのは,支持者たちの言説にすら「衰退と言われているが……」のような前置きが多くなったことだ。つまり,真偽はさておき「ニコニコは衰退している」と語られるような風潮そのものは,かなり多くの人が感じ取っていることになる。

その理由であったり,そもそもニコニコ動画が抱えている構造的な限界については個人的に論じ尽くしているので,いずれまとめることもあるだろう。この前,「YouTube の陳腐化が止まらない」と描いた中で少しだけニコニコ動画の美点を挙げたが,基本的に私は天邪鬼なので,ここまで劣勢だとちょっと味方してみたい気もする。

いずれにせよ,このごろよく思うのが,動画共有サービス自体が実は行き詰まっているのではないか,ということだ。動画で一定の成功をおさめた企業がいつまで経っても高支出体質で,用者ユーザー文化を殺すような商業主義に走って創造性の空洞化を招いたりしているのを見ると,「無節操に投稿動画をかき集めて社会的影響力を高めていく」というやり方が根本的に間違っていたとしか思えない。

かといって,サービス提供元が後から自社献典コンテンツを作ろうにも,もともと献典制作で評価された企業ではないから,微妙な結果に終わることが多い。その典型例がドワンゴで,まるで詮趣センスのない演出企画を連発した結果,詮趣のある用者ほどげんなりして逃げていき,そのつまらなさが分からない用者によるつまらない動画や込め言コメントばかりが大量に残されてしまった。

YouTube 開設からちょうど10年が経った。もう動画共有サービスの貿事模体ビジネスモデルも再考すべき時期なのだろう。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.1号
制作・運営:希哲社
© Kitetu 1-10 (2007-2016) KiTetuSha