YouTube の陳腐化が止まらない

描主宇田川浩行#F85E
上描き希哲8年(2014年)
11月22日 03:35
下描き希哲8年(2014年)
11月21日 21:56
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

YouTube の陳腐化が止まらない。

YouTube といえば,2005年の開設以来,インターネットにおける最大級の献典コンテンツ供給源だった。その YouTube も,近年では商業主義的な傾向が強まり,批判をよく聞くようになった。

日本では癖の強いニコニコ動画などに比べて,運営側が出しゃばらないところが YouTube の美点だったが,価値中立主義相対主義が商業主義と結びつくと悲惨なことになる,という歴史の法則からは逃れられなかったようだ。要するに,「売れているものは良い」,「売れているものを見ろ」という価値観に陥いってしまっている。

私は,どちらかといえばこれまでニコニコ動画の陳腐さを批判することが多かったのだが,ニコニコ動画は,嫌われても自分達の価値観・文化を捨てないという美点を辛うじて保っている。YouTube はもともとそういう色付きの文化を持たなかった。私もその点を評価してきた。しかし,Google を背景に持つ YouTube ですら商業主義に陥いらない動画媒体経営は不可能だった,というのはとても残念な現実だ。

YouTube はその名の通り,「あなたのテレビ」というインターネットならではの特性を活かしたコンセプトを持っていたが,いまは「古いテレビ」に退行しているようにすら見える。そのコンセプトに共感していた人達が,「YouTuber」などという一部の営利目的ユーザーをしつこく取りあげた広告を見たいと思うだろうか。願わくは,これがインターネット文化の目指すべき方向性ではない,ということに経営者たちが気付いていてほしいと思う。だからこその有料版導入であれば,今後また違う展開があるのかもしれない。

2013年頃,「インターネットがつまらなくなった」という話題が盛り上がっていた。これは,YouTube がいまのような商業主義的傾向を強めた時期とも重なる。

私はそろそろ,YouTube からの卒業も本格的に考える必要がありそうだ。新しい動画媒体を立ち上げるとすれば,これまでのように著作権侵害を含む投稿献典に依存するのではく,独自制作の献典を中核に堅実な収益化を計っていくという方法を確立するしかないのだろう。

インターネットがつまらなくなっていくのなら,月庭は何ものにも呑まれない最後の砦となろう。そしてシンネット(synnet)を拡げよう。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.1号
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