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{ワールド ワイド ウェブ K#F85E/964B}

ワールド ワイド ウェブ(英:World Wide Web → WWW)は,インターネットの代表的な応用技術の一つ。通称「ウェブ」。

1990年代に登場し,同時期には規格も成熟し普及し始めていたインターネットと呼応しながら発展した。

欧州原子核研究機構(CERN)に勤めていたティム・バーナーズ=リーが,研究情報共有のために考案。

1990年,バーナーズ=リーが NEXTSTEP 向けに開発した最初の実験的なウェブ ブラウザーの名称が WorldWideWeb だった。

1991年,世界初のウェブサイト info.cern.ch が公開される。

1992年,日本初のウェブサイト『KEK Information』が高エネルギー物理学研究所によって開設される。

1993年,CERN は WWW に関する技術をパブリック ドメインで公開した。同年,最初の本格的なウェブ ブラウザーである Mosaic が公開された。

1994年には,Amazon.com の前身 Cadabra.com や,Yahoo! の前身となるウェブサイトが誕生している。

1990年代後半から現在に至るまで,インターネットにおける情報の発信・交換・共有の大部分を担っている。

1990年代末から2000年頃にかけて発生した「インターネット・バブル」を引き起こした,いわゆる「インターネット企業」というのは,ほとんどが WWW を中心に事業を展開した企業でもあった。

WWW を飛び交う多様な情報は,分かりやすい「インターネット」のイメージそのものであり,一般的にはしばしば「インターネット」そのものと同一視された。WWW が人口に膾炙した時の代表的なウェブ ブラウザーは「Internet Explorer」と名付けられていた。

特に日本では「WWW」や「ウェブ」という語は分かりにくく,専門家や慣れたユーザーが使う傾向があった。「ウェブサイト」よりも「ホームページ」という表現の方が普及しており,用語にこだわる者はしばしば議論の種にした。

当初は「ウェブ」か「ウェッブ」かなんて議論もあった。

WWW に関する技術やサービスは盛んに開発され,情報発信に関する敷居は格段に低くなった。その結果,情報は,企業や一部の熟練ユーザーや有識者から大衆に発信されるものではなく,大衆から大衆に発信されるものになった。これを背景として,200X年代後半からは「ウェブ2.0」という言葉が流行した。

ウェブ アプリケーションも発達し,その可搬性と応用性の高さから,従来の,OS 固有のアプリケーションを置き換える動きが出てきた。これは恐らく,0X年代後半の OS の多様化とも相関している(例:第二次 Linux ブーム。WWW は標準化が最も進んだオープンなアプリケーション プラットフォームとして注目されるようになり,ウェブ ブラウザーのみを搭載した OS も構想されている。

宇田川は独自に後継技術「スペース スプレッド シーズ(英:Space Spread Seeds → SSS)を開発している。