gumi 上場問題について

描主宇田川浩行#F85E
上描き希哲9年(2015年)
03月16日 18:01
下描き希哲9年(2015年)
03月16日 03:00
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

gumi という遊画ゲーム会社の株価が,東証1部への上場直後に暴落している。業績見通しの極端な悪化が直接の原因だが,「上場詐欺か」と言われるほど異様な状況だ。

その懸念を後押ししているのが,代表の國光氏がいわゆる「ビッグマウス」で,これまで各鳴体メディアで大胆な発言を繰り返してきたという点だ。細かい部分はともかく,内容以上に見かけを派手にして会社を大きくしていく,という手法は旧ライブドアを彷彿させる。旧ライブドアが日本の IT 企業としては少なくとも標準以上の技術力を持っていたのと同じで,gumi も遊画の質に関して評判は悪くない。ただ,経営者が身の程を弁えることを知らず,実力のまったく及ばない問題を抱え込んでしまうという共通点がある。

私の場合,そもそも日本は「IT 暗黒時代」の真っ只中にいるという認識でほとんど期待していないし,この会社に関しても食指は微動だにしなかったので完全に他人事だ。だから感想としては「またか」ぐらいしかない。分かっていたこととはいえ,業界も投資家も,ライブドア事件以来まったく進歩がない。

株価について確実なことは何も言えないし,gumi という会社が無価値だとも言えない。それなりの実績はあるだろうし,大口叩きも志の高さを表わしているのかもしれない。ただ,いずれにせよ目標に中身がまったくついてきていない,というだけのことだ。「世界一」のためにどれだけの蓄積が必要か,ということを國光氏も関係者も,投資家鳴体メディアも知らなすぎるのだと思う。一言でいえばリテラシーの問題で,本心から世界一を目指しているのなら現状は「ごっこ遊び」みたいな水準だという認識が必要だろう。

それでもこれほどの大金が動くのは,やはり日本人が全体的に大人しいせいで,少し派手なことが言える人に引っぱられてしまうのだと思う。「時価総額8兆円」程度でビッグマウス気取りというのもスケールの小さい話だが,それが日本の現状だ。

強いて好意的に見れば,本当に志の高い企業だからこそ,冒険赤字を恐れていないのかもしれない。それはつまり外部の投資家から見れば大博打だということになる。起業家は無条件に自分を信じられても,投資家は信じるべき人間しか信じないので,資金が引き上げられていき,(本人の感覚では)それに足を引っぱられ悪循環に陥り倒産,元社長が場末で「日本ではベンチャーが育たない」とかボヤいている姿がどうしても目に浮かんでしまうが,たまには大逆転で感動させてほしい。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.1号
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