画像埋め込みについてはドメインを承認制で管理し,承認されていないドメインについては他用者が閲覧した場合に警告を表示し,クリック/タップで表示出来るようにすることにした。
譜類添付機能も間もなく出来るので,このあたりが落とし所だろう。
Cμ 文字列処理改良の一服のつもりで,普段後回しにしてしまうような雑多な問題を片付けていたが,ふと思い立って始めた前次記法実装がやたら捗って,それなりのものが出来てしまった。
本当は,全知検索と知名の実用上問題がある部分を少し修正してから Cμ 文字列処理改良に戻るつもりだった。これも良い思い付きだったが,『希哲日記』を中心に前次関係のある描出も多いため,前次記法は出来るだけ早く導入したかった。
もう月庭・デライト転送から1年以上経っているが,そろそろ月庭も復活させたい。デライトだけでは,希哲館事業の全体像を知るのも読み物として読むのも難しい。
いずれにせよ新生デライトにはデラング文書が必要であり,ドメイン毎にサイト展開する範枠も必要になる。それと同時に,中断していた月庭改装を進めたい。「新月庭」を別の意味で使っていたことがあるため少し紛らわしいが,とりあえず「新生月庭」と呼んでおく。
kitetu.com
のサブドメイン設計についての検討で終了。
今後,デラングのように独立して参照出来るべき献典には積極的にサブドメインを与えていくことにした(例:dlng.kitetu.com
)。
デラング的転回と同時にデラング文書に dlng.kitetu.com
を与えることを決めたが,これを機に,知番や Cμ,SLFS 等々の公式文書にもサブドメインを与えることを考え始めた。
これまでサブドメインの追加には消極的で,例えば技術系の献典は tech.kitetu.com
に集約することを考えていた。ただ,この手の URL 設計は,運営者にとっても閲覧者にとっても直感的でなく情報過多になりやすい上,階層的な整理が難しいことも多々あり,変更に弱く参照可能性の低い URL が出来がちであるという問題があった。
こういう場合の対策として,経験上「最短原則」が最善であることは分かっていて,最近は駒手にせよ各種識別子にせよ知名(最短知名原則)にせよ最短化する流れにある。サブドメインについてもこれに従うことにした。希哲館事業の要素は全て kitetu.com
の階層下にある,ということだけは確かだ。もちろん,これとは別に,階層的な情報源もあった方がいいので,そこは tech.kitetu.com
などに担わせる。
献典にドメインとしての独立性と統一感を同時に持たせられるのだから,むしろ,ここからがドメイン名統一の本領発揮になりそうだ。
サブドメインを活用していく上で,一つ,「2文字サブドメイン問題」とでもいうべき問題があった。
例えば,Cμ にサブドメインを与えるなら cu.kitetu.com
とするのが自然だが,CU
はキューバの国家符号だ。
ドメイン名統一によって ccTLD を使わなくなっているため,将来的に地域別ドメインが欲しくなった時にはサブドメインを使うことになる。2文字サブドメインの使用は避けるべきかもしれない,と考えていた。キット*メーネの mn.kitetu.com
もモンゴルの MN
に被っているのが少し気になってはいた。
ただ,その懸念も「もやもや」の域を出ていなかった。明らかに紛らわしいサブドメインは最初から使わないので,被るとしたら普段意識しないようなものだ。被ったとして,ドメインハックで ccTLD も有名無実化している今,そこまで神経質になることでもないだろう。そんなことのために,わざわざ不自然な表現もしたくない。とはいえ,サブドメインの選択肢が多いに越したことはない。
そこで,国家符号を表す何らかの接子の導入を考えた。Facebook のように,ja-jp
と言語符号付きを基本として,言語符号がいらない場合は x-jp
のように表記出来るようにするかとも考えたが,少し野暮ったい。
最終的に,4
接頭子を導入する方向で検討を進めることにした。例えば,キューバ向けのドメインは 4cu.kitetu.com
として cu.kitetu.com
と区別出来るようにする。衝突しなければ 4
接頭子は省略してもいいし,4ja
のように言語符号に代えられてもいいだろう。4ja-jp
のような表現が出来てもいい。これなら十分な簡潔性と柔軟性を兼ねられる。
例えば 4jp.kitetu.com
なら www.kitetu.com
と変わらない標準的な長さだし,むしろお洒落感すらあるので,これで統一して,4
接頭子無しは転送用にしてもいいくらいかもしれない。
いまのところ地域別ドメインの必要は感じておらず,将来的に必要になるかもしれない,という程度の問題なので,細かいことは追い追い決める。とりあえず理論上はすっきりしたので良かった。
dln
}{希哲16年2月10日}{希哲16年2月11日}{デラング}{希哲16年2月11日の開発}(33)dlt.kitetu.com
}{デルン10周年}{デライト2周年}{熱}{一要素}{日記}{意味符号化}{原点}{デライト}(147)10年前のこの日,デルンに最初の描出をした。それがデルンの始まりとするなら,今日でデルン10周年だ。
大小様々な追い風を受け絶好調な今のデライトも,この第一歩が無ければ存在しなかった。そう思うと,色々な感情が溢れてくる。
最近,あらゆる面でデラングがデライト開発の主役になっていると感じていたが,それが何故なのか,実は理解が追いついていなかった。直感に導かれるままここまで来た。この節目にデルンの歴史,輪郭法の歴史を振り返ったことで,ようやくはっきり理解出来た。
輪郭法の原点は,「意味を書きたい」という欲求だった。“意味記述のための意味管理”を可能にするために輪郭法は生まれた。その閃きが,希哲館事業のビッグバンだった。
だから,意味記述の技術であるデラングが重要なのは当然だ。それを忘れていたわけではないが,どこかでデラングの重要性を過小評価していた。輪符による意味符号化が出来た時点で,あとは「おまけ」という感覚があった。気付いてみれば,これがとんでもない誤解だった。
輪符による意味符号化が出来たところで,それだけでは活用範囲は広がらない。デラングの表現力を高めるということは,意味を書ける領域を広げるということに他ならない。私にとって,何より本質的な仕事だ。今の今まで,これが理解出来ていなかった。
デラングによる対 Markdown 戦略をデライト市場戦略に組み込みながらも「第四次デライト市場戦略」にしなかったのも,明らかに全知検索に代わって黄金循環の中心になっていることを感じながら「第二次黄金循環」とすべきか迷ったのも,この無理解のせいだった。
理解出来てしまえば迷うことは何も無い。今日から希哲館事業の中心はデラングであり,第四次デライト市場戦略の始まりであり,今は第二次黄金循環の真っ只中なのだ。
今日は考える余力が無いが,これまでの,新生デライトの一要素というデラングの位置付けも見直す必要がありそうだ。いずれにせよ,“デライトのためのデラング”ではなく,“デラングのためのデライト”になることは間違いない。デライト開発における言語論的転回,「デラング的転回」とでもいうべきか。
既にデラングは独立した言語という位置付けを持っているため時間の問題ではあっただろうが,デラング文書はドメインも dlt.kitetu.com から切り離し,dlng.kitetu.com などとして公開することも決めた。
デラング開発には,CnD 開発や Synx 駒手,知機駒手開発,希哲館訳語や交度英語の整備などで培った経験と技術を幅広く活かせること,高度非言語思考を支援するデルンが欠かせないことも感じていた。しかも,なかなか世に出せなかったこれらの技術・献典よりずっと世に出しやすい性質を持っている。希哲館事業における言語開発の集大成とするに不足はない。
デライト収益乗軌化も目前,デルン10周年,3日後にはデライト2周年という節目にこの気付きを得たことに大きな意味を感じる。脳爆発の噴煙で悪くなっていた視界がまた一気に開けたようだ。
生活律動矯正中ではあるが,この日記だけは熱が冷めない内に書いておきたかったので夜更かしした。