情技産業

描主宇田川浩行K#F85E
下描き希哲13年(2019年)
03月30日 18:34
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール
この描出は「素描」です。

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アメリカでは自動車産業がもう駄目だという頃には情技(IT)産業の基礎が出来ていて,速やかに脱工業化を果した。だが,ここに経済格差の拡大・社会分断という落とし穴があった。日本ではいまだに自動車会社が産業を牽引していて情技(IT)産業は停滞し続けている。だがそれも考えようによっては利点だ。

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日本には,知識豊富で丁寧で繊細な仕事が出来る優秀な技術者が多くいる。ただ,情技(IT)産業はそれだけで成功出来る世界ではないので,その才能の多くが活かされないまま空回りしている現状がある。いま一番必要なのは,そうした才能を生産的な方向に向ける指導者だ。

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結局のところ,情技(IT)産業っていかに常識を覆すか,みたいなところがあって,高度になればなるほど「合意形成」が難しい。幕末のように,「日本はこうなるべきだ」と言っても,まず人は付いてこない。付いて来るとすれば常識の範囲内に収まっているアイデアでしかない。

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最近の論考をまとめると,平成バブル以降の日本経済の停滞は情技(IT)産業への重点移動に失敗したことが主因で,新しい分野を開拓しなければならない情技産業は協調(≒常識)を重んじる伝統的日本社会にはそもそも向いていない。それも日本人が頑張っていないからではなく,間違った方向に頑張り過ぎているからなので「危機感」では変わらない。

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情技(IT)産業でいま最先端の課題って,既存の分野でいかに良いものを作るか(仮想通貨人工知能……),ということより,未知の分野をどう開拓するか,ということなのだが,そこで希哲社が強いのは「人知工学」という分野をほぼ独力で開拓してきたことだ。

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米中経済,ひいては世界経済を牽引しているのは紛れもなく情技(IT)産業であって,日本再興のためには日本の情技(IT)産業を飛躍させるしかない。そしてそれは可能なことだ。

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皇室の先細りは放置し,カタカナ語の氾濫は放置し,情技(IT)産業の停滞は放置し,人口減少は放置し……お祭騒ぎだけは楽しむ。日本人って一体……。

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日本経済が停滞し続けていて,その原因が情技(IT)産業の失敗にあるのは明らかだ。不思議なのは,日本人がその失敗を認識していれば当然すべきことを何もしていない,ということだ。

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そして日本経済に足りないものは強い情技(IT)産業だった。私がこれからの時代を「希哲時代」と呼ぶ理由がここにある。

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民主主義国家というのは,その成熟とともに国民の政治的関心が低下していくものだ。民主主義が進展すればするほど国民は自由になり,政府を意識しなくなる。そして有望な若者は官僚や政治家ではなく例えば情技(IT)産業のような将来有望な業界を目指すようになる。結果として政界には人材がいなくなり,空き巣政治の温床となる。

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確かに日本の情技(IT)業界は駄目だ。欺瞞的であり臆病であり,何より無能だ。死んでいるにも等しい。だが日本の情技業界を興隆させなければ日本経済の復活もありえない。情技産業とは現代産業の核心なのだ。いずれにせよ誰かが背負わなければならない。誰もやらないから私がやる。それだけのことだ。

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希哲館事業が発足した12年前,まだ「IT で起業」なんていうと何となく風変りな人という扱いを受ける時代だった。この10年で何が変わったのかと考えると,やはり GAFAM の企業価値が旧企業を圧倒するようになり,情技(IT)が何かと話題の中心になることが多くなったのが大きい。女性タレントの交際相手として「IT 系実業家」が目立ち始めたのも,ここ数年のことだ。

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しかし,情技(IT)産業が現代で最も大きな可能性を秘めた産業であり,日本が完全にそれに乗り遅れているという認識が定着するまでに随分時間がかかったものだ……。20年以上前にも強い危機感を抱く機会はあったはずだが,一般的には5年前ですらピンと来ない人が多かったと思う。

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