あるいは LNGR
Linux + nginx + PostgreSQL
「LINGREμ」(リンガー・ミュー)とは,ウェブ開発におけるソフトウェア構成「Linux・nginx・PostgreSQL・Cμ」を略して総称した宇田川による造語である。
「先進的古典」を標榜し,枯れた技術を中心とした持続的かつ効果的なウェブ開発環境を実現するための構成である。その目的のため,Apache ではなく比較的新しい nginx を,単純な C や C++ ではなく Cμ を採用するなど,ただ単にパレオウェアを採用するのではない大胆な側面を併せもつ。「LINGRE」はイギリス英語風に読み,「長引かせる」といった意味をもつ「linger」(リンガー)という英単語にかけたものである。
「LAMP」(Linux・Apache・MySQL・PHP)にならったもの。
LINGREμ は,Cμ などとともに,虎哲*イチの開発過程で育まれた。イチはウェブ CMS として未曾有の広範性・複雑性・新規性を有しており,その開発に耐える強力な基盤を必要とした。
もとは,「Linux・nginx・PostgreSQL・C/C++」の略として「LINGREC」(リングレク)としていた。どうしてみても LAMP のように上手いアクロニムにはならなかったため,PostgreSQL のルーツである Ingres(イングレス)に語感を似せつつ,Linux の略としてしばしば使われる「lin」と,西洋史において古典文化を代表するギリシャ文化(フランス語等の Grec)とあわせて「Linux を中心とした古典主義」を表現するもの,というのがその苦しい説明であった。
この「C/C++」は,実質的に宇田川が開発していた言語 Cμ のことであったため,Cμ の発展とともに「LINGREμ」という表記に変えることを考えだした。2013年4月20日,この「LINGRE」が「linger」のように読めることに気付き,「LINGRE」という概念を独立させ,Cμ 版は「LINGREμ」,C++ 版は「LINGRE++」(リンガー・プラスプラス),C 版は「LINGRE-C」(リンガー・シー)と呼び分けることにした。
ただし,「持続的かつ効果的なウェブ開発環境を実現する」という目的のため,あくまでも主軸となるのは LINGREμ であり,その他は柔軟な応用のためにあらかじめ想定した亜種である。