時記用の描線。
最近,Cμ の改良が妙にはかどる。言い方をかえれば,どうしても Cμ の改良に時間を取られてしまう。私の場合,プログラミング言語開発は明確に手段であって目的ではない。つまり,言語を作りたいわけではない。虎哲の開発を進めようとすると,自然とより強力な言語が必要になる。必要になるということは,必要なものが見えるということでもある。だから,言語のどこに問題があって,どう改良すれば良いのか,よく分かってくる。そうして,気付けば言語を作っている。
C と Unix は成功の典型例だが,言語開発にとって最も重要で,いま最も等閑にされているのは,その言語で表現したいものを持つということかもしれない。そうでなければ,C++ のように言語が自己目的化する。言語のための言語の知識だけが増えていく。まるで文献的知識だけを寄せ集めた「哲学」のように。