希哲15年1月21日,Amazon プライム・ビデオで観た。
物語も雰囲気も悪くはなかったが,配役の難しさについて考えさせられた。
俳優陣は30代の実力派を揃えているが,本人達が大学時代を演じてしまっているために画面に違和感が拭えない。顔付きに大学生らしい子供っぽさがなく,若気の至りという感じでもない。
子役も使えず演技力でどうにかなる問題でもないのだから,ここは20代前半の俳優を起用して特殊メイクで老けさせた方が良かったかもしれない。
ただ,中村倫也だけは例外で,10代にも見える場面もあれば普通の30代に見える場面もあり,これは見事だった。とはいえこれは顔立ちによるところが大きいので他の俳優が下手だったわけではないだろう。
俳優陣が老けを隠せていないのは邪悪さを演出するためかとも思ったが,普通に演じ分けるように指導されていたというインタビュー記事も見かけたので恐らくは単なる計算違い。