顧衆〈コンシューマー〉と消費者

描主宇田川浩行#F85E
下描き希哲10年(2016年)
04月11日 22:23
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

先日コンシューマー〈consumer〉に対する「顧衆(こしゅう)という訳語を考案した。

日本語では,コンシューマーはほぼ「消費者」と訳されるが,一部ではカタカナ語として使われ続けてもいる。代表的なのは遊画(ビデオ ゲーム)業界で,ゲームセンターなどの事業者向けに供給されるアーケード ゲームに対して,最終消費者向けに供給される遊画コンシューマー ゲーム遊画機コンシューマー機などと呼んでいる。この「コンシューマー」は日本独自の使い方らしい。

コンシューマーというカタカナ語が使われる理由としては,消費者という語感の親しみにくさがあるのだろう。確かに,「消費者ゲーム」とか「消費者機」というのはどこか奇妙だ。「消費者」には経済用語特有の堅苦しさがあり,特に演待エンターテインメント〉には似使わしくない。顧客を表現するのに「ユーザー」よりも「プレイヤー」が好まれるのに似ているかもしれない。

漢字語特有の意味の重さで,「消費」があまり良い印象を与えないということもある。市場経済に翻弄され消耗していく様を揶揄して「消費される」と表現するのが良い例だ。

そこで,このカタカナ語としての「コンシューマー」を置き換える語として考案したのが「顧衆」だ。すでにカスタマーの訳として「顧客」が定着しているので,「顧客としての公衆」といった意味合いで幅広く使えるのではないかと思う。

ちなみに,英語コンシューマー ゲームは「コンソール ゲーム〈console game〉という。コンソールとは必要なものを一まとめに提供する道具のことを広く指すが,私はこれを既に「梱装(こんそう)と訳しているので宇田川訳では「梱装遊画」ということになる。「アーケード」の方はいま即興で考えてみたが,「開け所(あけど),「開け戸(あけど),「開け堂(あけどう)あたりが叩き台に出来そうだ。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.1号
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