検索演心教育(search engine education)。
最近の出来事や状況の変化が奇跡的に噛み合い,組計にだいぶゆとりが出来た。一応の目標にしていた,デライト3周年までの完全な成功への期待感も急激に高まっている。先日の給湯器の故障ですら「禍を転じて福と為す」というべき結果になりつつある。訳が分からなくなってくる偶然の組み合わせと幸運という意味では金風並みか。
デライトの当努を俯瞰し,概ね以下の優先順位で片付けていくことにした。
中心的当努が新生全知検索整備なのは変わらないが,実装方針がまとまり一気に時間対効果が高まった他自我内検索用合い改良兼自我ページ整備を最優先とし,検索周りを一段落させた後に暗証語周りの機能とエクスポート機能の実装に入ることにした。サービス全体のばら成しを重視した。
“知名問題”の解消により機が熟した輪郭整備兼文書整備も並行して始めることにした。新生全知検索整備と歩調を合わせ,ひとまずは「新生デライトの成立」を急ぎたい。未完の大輪郭整備は特に範囲を決めていないので輪郭整備兼文書整備を含めてしまってもいいかもしれないが,当初の目的が異なるため一応区別しておく。
他の当努については,現状では十分な時間対効果が望めないといった理由で優先順位を下げた。例えばデラング整備も高速化も現時点で必要十分な程度には進んでいる。それ以前の段階での用者のつまずきを真っ先に解消すべきだろう。
デラングを中心とした第四次市場戦略は,デラング整備の優先順位をなかなか上げられないまま第五次市場戦略が見えてきてしまったため上手く活かせなかった。現時点でデラングは十分な実用水準にあり,これ以上追求しても訴求力は極めて限定されるだろう。Markdown の通用力に対抗するなら長期的に構える必要がある。
対 Twitter 戦略を織り込んだ第五次市場戦略の検討を始め,ツイストの無期限停止と来て外部サイトでのデライト宣伝は役割を終えた。現在,デライト宣伝は検索流入中心に原点回帰している。
元々,デルンの実用化以後,理想としていたのは検索流入からの持続的な訪問者・用者の増加だった。司組的にも献典的にも現実が追い付かず,デライトが出来てもそこまで分かりやすく魅力的な状態ではなかったので能動的なデライト宣伝に頼ることになった。
しかし,SNS を利用したデライト宣伝にも限界は感じていた。デライトでは当初から個人知識管理に関心のある日本人層を中心に宣伝を展開していたが,この層が意外と保守的だった。大きな変化を望んでいない多数派に対して,デライトは破壊的過ぎた。実は第三次宣伝攻勢あたりから感じていたことではあったが,限られた時間で自分の手を使う以上,無差別に手当たり次第というわけにもいかなかった。
久しぶりに SNS を離れてみて,本来の理想との距離がそう大きくなくなっていることに気付いた。大輪郭整備や第三次快調期で勢い付く今のデライトがもう少し見せ方や動線を工夫すれば,不特定多数の検索流入からの用者増加にも十分期待出来る。一時停滞気味だった SEE や広告関連の指標も持ち直し,総合的には好ましい状況にある。
そのまま完全な成功までの軌道に乗ってくれれば,それ以上のことはない。むしろ理想的な成功への近道が開けたようなものだ。
当努整理にも反映されているが,最近,無意識のうちにも,(現実離れした)「玄人」に過度な期待をせず,あくまでも一般的なネット用者が利用しやすいサービスを志向するようになっていた。一見まとまりなく見えたこれまでの全ての出来事が一本の道筋になりつつある。