さくりゅう(漢音)/さくりつ(慣用音)/さくだて,「((対/解決)策を立てる」は一般的な表現なので直感的に理解しやすい。「策立を提供する」……
ソリューション
促流,促利,奏立,
「顧佐」(こさ),「策立」(さくりつ)という訳語を造った。顧佐はコンサルティング(consulting)あるいはコンサルタント(consultant),策立はソリューション(solution)の訳語で,どちらも企業経営に関わる言葉だ。
コンサルティングは顧問の一種だが,より専門的で積極的な事業参加を行うという意味で区別されている。「顧佐」は,顧問と補佐を合成して造った訳語だ。顧問も補佐も,その活動内容と活動する人を表わせる言葉なので,顧佐もコンサルティングとコンサルタント両方に使える。コンサルタントの方を厳密に区別したければ,補佐人(ほさにん)にならって顧佐人(こさにん)や,顧佐担当(こさたんとう)などと適宜呼び分ければ良い。
ソリューションは広く「解放」を意味するが,商業上は主に「商品としての解決策(対策)」という意味で使われている。「策立」は,「解決策(対策)を立てる」という一般的な表現に即しつつ,「ソリューション」というカタカナ読みに語感を合わせている。読みは「策を立てる」から単純に「さくだて」,漢音では「さくりゅう」と読めるが,慣用的に「さくりつ」と読まれることが多いだろう。
希哲社も業務上,顧佐や策立を扱うことはあるので,自社業務の明確な定義・表現活動の一環として訳語を考えておいた。これからの日本企業は,外来語を受け売りするのではなく,自ら噛み砕いて血肉にする,ということが出来なければ恥ずかしい時代に立つ。信用・信頼の「信」は,言葉に偽りがないことを示す文字であり,自社が使う言葉について考えることはもはや企業の責任の一つとも言えるだろう。希哲社は企業翻訳の先駆けとして,これからも積極的に翻訳活動を行っていく。
そさく/くみさく(組み策),「策組み」は「枠組み」に近い語感で意味を連想しやすいが,読み方の幅を考えると「組策」の方がいいか。例えば,会社名の「ソリューション」を置換しやすい。
策流,策臨,策理,策利,策立,定策,即臨