「お口の恋人」,「水と生きる」……企業標語について

描主宇田川浩行#F85E
上描き希哲8年(2014年)
07月16日 02:27
下描き希哲8年(2014年)
07月16日 01:45
利承
ライセンス
希哲館普通利承(KULクール

企業標語コーポレート メッセージというのはとても奧が深く,色々ながめていると面白い。

個人的に,ロッテ「お口の恋人」サントリー「水と生きる」は企業標語の双璧だと思っている。簡潔でありながら,しっかりと企業の体を表わしていて,力強く,詩的な響きも良い。他に,日本郵政「あたらしい ふつうをつくる。」や,大成建設「地図に残る仕事。」も,素朴ながら意義深く,良い文句だと思う。洒落っ気がなく,やや堅く感じるのも,仕事柄もとめられる実直さの反映なのだろう。洒落っ気といえば,味の素「あしたのもと AJINOMOTO」も語呂の良さでつい覚えてしまう秀逸な標語だったと思うが,これは2010年から使われていないようだ。

「水と生きる」は,コピーライター古居利康氏の作だそうだが,ちょっと驚いたのは「お口の恋人」が一般公募で選ばれたということだ。それも,ザ・ドリフターズで知られる仲本工事氏のお母様の応募作品だそうだ。

こういう企業標語は,なんとなく簡単に作れそうだと思ってしまうが,造銘(ブランディング)活動にそれなりの予算をつけられるはずの大企業でも意外にパッとしないものが多い。ありきたりすぎたり,回りくどすぎたり,語呂が良くなかったりと,「ふつうをつくる」のがいかに難しいかということだろう。

ちなみに,希哲社の標語はというと,拙作「知から力を」で,ついでに希哲館の方は「知を千代に」だ。結局,駄洒落になってしまった。

出力論組プログラム虎哲*イチ 1.1号
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