宇田川による「キーワード」(keyword)の訳語。
10.6.0 からスクリプトは最新版の 11.7.0 へ,Zenburn の装体書は最終版の 10.7.3 へ上げた。出振るい・手定め済み。
希哲15年7月18日10歩で更新を検討したが,当時は対応言語の検証が必要と判断して見送り,以来そのままだった。約2年前の版存なので,流石に対応言語云々より弊害の方が大きいだろうと更新を決めた。
作業自体はあっという間に終わると見込んで昨日深夜に着手したが,最新版で従来の Zenburn が事実上消えていたため,カラーテーマ検討に時間を取られてしまった。散々考えた結果,Zenburn の最終版を利用して現状維持とすることにした。
最新版で Zenburn は styles/zenburn.min.css
から styles/base16/zenburn.min.css
に移動していた上に,従来とはほとんど別物になっていた(様子)。Base16 になったからなのか事情はよく分からないが,読みにく過ぎるのでいずれにせよ使い物にならない。
気になる部分は装体を上書きして調整出来なくもないが,そこまでするならデライト独自のカラーテーマを作りたくなってくる。取り急ぎ代替テーマを探すことにした。highlight.js 導入時にそれなりに時間をかけて検討した(希哲15年3月9日11歩)ので,当時の記憶からある程度の見当は付いた。
まず,当時の検討で Zenburn の次点だった Gruvbox Dark を見直してみると,バリエーションの Base16 / Gruvbox Dark Pale が悪くなさそうだった(様子)。当時一種類しか収録されていなかった Gruvbox Dark では明るい赤の多用が気になって不採用だったが,こちらは比較的落ち着いた雰囲気になっている。ただ,全体的にセピア調のような色合いで,微妙に野暮ったい。
デモページでカラーテーマを一通り眺めて,Base16 / Gruvbox Dark Pale に近い Base16 / Tomorrow Night を見つけた(様子)。こちらの方が癖が無く垢抜けて見える。Tomorrow は Gruvbox 以上に人気があるようなので,その点も申し分ない。早速採用しかけたが,実際に試してみると #include
などの色が視認しにくい。
Base16 ではない Tomorrow Night Blue と Tomorrow Night Bright もあり,比較的視認性が高い。これの背景色を調整すれば良い感じになるのではないかと試してみた。Blue は紺色背景なので黒系に変えると微妙に違和感があるが,Bright の方は悪くなかった(調整前・調整後)。しかし,何か引っかかりを感じた。
そもそも赤系の色を多用することに抵抗がある。色の役割を考えると,赤は強く強調すべき箇所に使うもので,knu-mode
では,鍵語は原則青,例えば delete
演算子のようなものは赤と使い分けている。何度見返しても,そういう合理性を感じるカラーテーマがほとんど無い。全体的な雰囲気は悪くないが,一つ見にくい色使いがあるとか,そんなものばかりだ。
このあたりで,Zenburn の優秀さを再評価し始めた。散々他のテーマを見た後で見直してみると,これほど落ち着いた配色で特別見にくいところも癖も無いテーマが他に無い(様子)。強いて言えば,#3F3F3F
という背景色が僅かに明るいので #333333
に調整しているくらいだ。
どうも highlight.js 11 になった時に旧 Zenburn が Base16 / Zenburn に置き換えられたらしいので,10.7.3 の最終版を利用することにした。一応中身を見比べてみたが,新しい分類名に対応していないだけで基本は同じだった。ある程度カスタマイズされることは想定しているはずなので,いきなり使えなくなることはないだろう。
現状維持にやたら時間をかけてしまったが,過去の自分の選択の正しさを確認出来たことで良しとする。
「希哲」は,もともと〈フィロソフィア〉に対する宇田川の訳語。2007年頃から「希哲館」という名称に採用している。
元は西周(にし あまね)による「希哲学」。
後に〈フィロソフィア〉を,「希哲」〈クエソフィア〉と「哲学」〈ソフォロギア〉の併称「希哲学」とした(2014年)。
希哲12年4月19日,「万人希哲」の語を練る過程で,先哲・賢哲……などとの整合性から,人を表わす用法を正式に加えた。これにより,「希哲」は「希知すること」と「希知する者」を表わす語となる。