今月の雑務も片付き,晴れ晴れとした気持ちで過ごせる日のはずだったが,親戚についての不吉な報せを母から聞いてしまい,気分が沈んだ。
私自身はこのまま健康ならあと五十年は粘れるが,待ってくれないものもある,という単純な事実を思い出させられた。ここ数年は一年毎くらいで似たようなことがあり,似たようなことを考えている気がする。そういう年齢なのだろう。
希哲館事業の成功を果した時には恩返しも償いも出来ないまま皆いなくなっているかもしれないと思うと背筋が凍る。雑務もなまじ楽しくなってきて良くも悪くも緩んでいた気持ちが,思いがけず引き締まった。
とはいえ,いま自分に出来ることはデライト開発を着実に進めていくことしかない。杞憂で消耗していても仕方ないので,気を取り直して平常心で作業に没頭することにした。
今月の開発では閲覧専用模動,譜類添付機能が大きな収穫だったが,新生デライトの完成は持ち越しとなった。
特に譜類添付機能は中途半端に良い出来で,先月のダークテーマ・全知検索窓固定機能のように調整作業から離れられなくなっている。早く落とし所を見つけたい。
いずれにせよ年度替わりで集客には不向きな時期なので,また黄金週間を睨んで調整していくことにした。