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{希哲館創立7周年を前に K#F85E/0795}

今年11月1日で,希哲館は創立7周年を迎える。この7年間で,希哲館事業の輪郭はほぼ描き終わったという感じだろうか。あとはひたすら細部の描き込みだ。

目下の課題は,やはり収益の確保だ。こればかりは営利事業に基礎を置く希哲館の性質上避けて通れないし,言論の清潔を保たなければならない希哲館の性質上困難を極める仕事でもある。

ただ幸いなことは,希哲館事業の将来的な収益性が極めて楽観視できる状態にある,ということだ。この7年間で行ってきたのは研究開発への投資だったので,収益を期待して失敗したというより,他の追随を許さないだけの理論と技術を蓄積するための忍耐だった。希哲社はすでに情報通信技術のほぼ全てと言ってもいい広範な分野で,最先端かつ統合的な知的財産を保有しているから,この点に関しては成功を実感している。

技術,特に情報通信技術の世界で5年以上の差は絶大だ。少し前なら他社への疑心暗鬼があって情報もほとんど出せなかったが,今はそういう不安も無い。自信というのは面白いもので,自信過剰になっている時ほど他者が恐い。身の程を知らないから,他人も化け物に見えてしまうのだ。流石に7年もやっていると,思い通りにならないことも色々経験したりして,自分が所詮ただの人であることに気付く。うまく肩の力が抜け,良い意味で,他人もただの人だと思えるようになった。するとむしろ,いまさら誰も希哲社には追いつけまい,という気にもなれる。走る「速さ」の勝負ではなく,走り始めた「早さ」の勝負だからだ。

何にせよ,全てはこれから,仕上げまでにどれだけの努力を注げるかにかかっている。気を引き締めて行く。